今回は約3年ぶりに2台ピアノ、そして務川くんとのCDリリースということで、とても楽しみにしていました。 2023年1月から始まる全国ツアーも自身最多の15公演。千穐楽を終える頃にはどんな景色が見えている のか、気になる所です。 今回のプログラムも各々の良さを生かしつつ、成長した部分を見せられたらと思って組みました。 もしかすると『ブラームスの変奏曲』はオーケストラ版のイメージが強いかもしれませんが、実は2台ピアノ版が最初 の元となっています。ブラームスの良さが非常に詰まっている魅力的な作品のひとつです。 個人的には指揮の勉強のため最近ウィーンに留学の地を移して、すごくブラームスに対して思いが強くな っている最中でしたので、このタイミングで収録できたことがとても嬉しく思っています。
ルトスワフスキに関しても、務川くんとの2台ピアノでは「遊び」という共通のキーワードがありますので、この作品を 通して皆さんにも、僕らの良さを分かっていただけたらなと思って収録しています。 今回のCDは、時間をかけて納得いくまでレコーディングできましたので、とても満足していますし、一人でも多くの 方に二人の響きを聞いてもらいたいなと思っています。ぜひお楽しみください。 反田恭平
前作は新型コロナ流行の直前に収録して、コロナの最中にリリースしましたが、その後2年の間に2人は それぞれ大きな国際コンクールを経験して、成果も残しました。ですから、それぞれの立場も変わったわ けで、デュオとしての演奏はどう変わったのだろうか?と楽しみにしながら録音を行いました。久しぶりに合わせて みると、変わらない部分もあるし、デュオとして成長した部分もあるなと感じた、とても嬉しく感慨深い時間でした。 2台ピアノと連弾というのは少しスタンスが違って、迫力のある作品が多い2台ピアノのレパートリーに対して連弾と いうのは、当時サロンだとか家庭で弾かれていた作品が多い。このドリー組曲も、フォーレ自身の個人的な思いを 含みつつ、とても家庭的な雰囲気を持って書かれた作品。2台ピアノの持つ迫力とは違う、僕らの仲の良さのような ものを、そこから感じ取ってもらえたらと思っています。 務川慧悟
新進気鋭のチェリスト・水野優也が満を持してCDデビュー!!
水野が留学生活を過ごしたハンガリーの作曲家・コダーイの超絶技巧が散りばめられた大作「無伴奏チェロ・ソナタOp. 8」。
そして水野が高校生時代から愛してやまない、ショパンの「チェロ・ソナタ ト短調 Op. 65」。チェリストのデビュー盤にはとても珍しい選曲で、ソロ、デュオの魅力が存分にお楽しみいただける1枚になっています。
共演ピアニストには、第18回ショパン国際ピアノコンクール第2位の反田恭平。反田にとってもショパンの室内楽曲は初のリリースとなります。